砂糖の害(1) 精神と身体の病の元

壮絶な再燃から緩解にいたるまで、約7年間実践し続けている食事療法は、

夫の潰瘍性大腸炎 奮闘記(2)

の記事に記させていただきました。

 

1.砂糖をやめる(だからと言って人工甘味料はダメですよ!)

2.油の種類に気をつける(トランス脂肪やフリーラジカル、そのほか有害物質が含まれるヘキサン溶剤を使った精製油は摂らない。昔ながらの作り方(低温圧搾)をしている良質のオリーブオイル、アマニ油、ココナッツオイル、ごま油などを摂る。)

3.乳製品をやめる

4.良質なビタミン、ミネラルをとる(栄養療法)

5.食品添加物を避ける(一般的なスーパーの食品は添加物だらけです)

6.酵素玄米を主食に一汁一菜を心掛ける(小麦粉、グルテンはなるべく摂らない)

7.体内毒素を溜めない(醗酵液服用、吸い玉、洗腸、クレイ療法、半日断食など)

8.体を冷やさない(温熱療法、冷え取り靴下など・・「冷えは万病のもと」って昔の人はすごいですよね)

 

本当に、一人でも多くの方に気付いて実践していただきたいのが、

 

「砂糖を摂らない」ということ、
「油の種類に気をつける」ことなのです。

 

押しつけと思われましても・・・(汗)
今回は砂糖の害について記したいと思います。

 

人間にとって、大量に精製された砂糖が身体に入ってきている時代はかつてなく、それに対して身体は対応しきれているのでしょうか?

 

潰瘍性大腸炎患者の方や、わたしのように低血糖症生理痛生理前症候群偏頭痛ニキビ吹き出物などに悩まれている方は是非1か月でも実践していただくと、身体の方が反応していくのでわかると思うのです。

 

いえ・・身体より精神的症状のほうが素早く反応するかもしれません。

 

うつ病を患っていらっしゃる方も・・・薬を摂るよりも、砂糖を抜くことでかなり改善されていくと思います。わたし自身が、低血糖症で起こる精神的症状がほぼなくなったのですから。

 

うつ病も・・・実は低血糖症であることが多いのが真実として栄養療法関係の本に書かれております。実は糖の摂りすぎが本当の原因だったということなのです。全ての精神疾患とまでは言いませんが、相当誤診されておられるようです。

 

知人の膠原病を患っている方は、上記と同じ食事療法により、ステロイドのお世話になることなく、回復にむかわれ、1年の休職を経て現在は職場復帰されております。ちょうど、夫の潰瘍性大腸炎の再燃の頃に発病されまして、わたしたちが試している食事療法酵素玄米温熱療法ゲルソン療法黒田光線などをお伝えさせていただき、今では普通に歩かれておられます(当時は一歩一歩が大変な状況で、タクシーで移動されてました)。
身体が正常な状態に戻る前に、毒素を出そうとする反応である「めんげん」、あるいは「好転反応」と言われるものがあります。そういう反応が幾度となく訪れたそうなのですが、その度に身体がよくなっていくのがわかったそうです。

 

まず、白い精製された砂糖について知っていただきたいのです。そしてなるべく摂らないように・・・。
もし、今非常に身体が困難な状態の方は、一か月は断ってみていただきたいのです。きっと一ヶ月後も自らの意思で摂りたくなくなると思います。

 

砂糖とは、

 

サトウキビやサトウダイコンから、ビタミン、ミネラル、繊維を取り除いたショ糖(スクロース)のこと。
つまり、純度100%の化学物質と言えるかもしれません。

 

マクロビ提唱者の桜沢如一氏は「砂糖はアヘンよりも致命的で放射能の死の灰よりも危険な毒である」と述べておられます。

 

ブドウ糖果糖液糖はさらに砂糖よりもよくないといわれています。

 

そして・・・更によくない人工甘味料があります。

 

若くしてパーキンソン病を発症されたマイケル・J・フォックスさんは、発病前にダイエットコーラを毎日大量に飲まれていたことは有名なお話ですよね。人工甘味料は神経を痛めてしまう恐れがあるようです。

 

人工甘味料とは、サッカリンをはじめ、チクロ、ソルビトール、スクラロース、キシリトール、パラチノース、エリスリトール、アラビノース、アセスルファムK,マルチトール、トレハロース、ステビアなどです。

 

*今回は砂糖について記したいと思いますので、ブドウ糖果糖液糖と人工甘味料については後日アップしたいと思います。

 

砂糖がダメだから人工甘味料をとらないでくださいね!
砂糖とは違う意味で摂らない方がよいのです。

 

砂糖や高度に精製された糖類、炭水化物を食べると、繊維がないため、消化酵素が実力を発揮しすぎて、たちどころにブドウ糖に分解するので、血糖が急上昇してしまいます。

 

脳の中にある視床下部はいつも血糖のレベルを監視していて、血糖のレベルが急速に上昇しているのを発見すると、すぐに膵臓に信号を送って、血糖レベルを正常に戻すために血糖レベルを下げさせるホルモンであるインスリンを分泌させるように働きます。

 

食後は健康な人でもある程度血糖はあがります。では、
糖尿病患者低血糖症患者違いは何でしょうか?

 

糖尿病患者は食後の血糖のレベルがずっと高い状態をあらわすのに対し、低血糖症患者は、糖尿病患者と同じく急激に血糖が上がりますが、食後3時間を過ぎると血糖値が不健康なレベルにまで低下してしまうのが低血糖症状態なのです。

 

低血糖症状態は、体の細胞脳の細胞も血液中からのブドウ糖というエネルギー源を十分に供給してもらえないエネルギーショック状況に陥り、体にも脳にも多くの症状を起こすことになります。

 

低血糖症の症状→体全体のエネルギーショック病

 

もっとも多くあらわれる症状は、体のけいれん、関節痛、筋肉痛、不眠、ものが二重に見える、ひどい疲労感、すごい空腹感、男性ではインポテンツ、女性では月経不順や不感症といった症状も出てきます。
心の症状は多彩で、落ち着きのなさ、集中力の欠如やイライラなどがあります。

 

低血糖症の特色は、その症状が一つだけが起こるのではないということなのです。軽度の場合でも同時に10近い症状があり、多い場合には30から40もの症状がある人もいます。

 

今村光一氏は『キレない子どもを作る食事と食べ方』の中で、80種類もの症状が起きると紹介されています。

★心に関する症状

・しばしば心が空白になる

・頭の中が混乱しやすい

・忘れっぽい

・集中力がなくなる

・仕事や勉強の成績が普通以下になる

・カッとしやすい

・感情をコントロールするのが難しい

・性的欲望が過度に強い

・男性はインポテンツ、女性は不感症になる

・物事をきちんとすることや身だしなみに無関心になる

・仕事に飽きっぽい

・忍耐することが全くできない

・他人とうまく協調できない

・何か特定のことにいら立つ

・気分がふさいで沈み込む

・仕事に興味が持てない

・生きることに意欲を持てない

・ひどく神経質である

・人生に目的がなくなったように感じる

・いつも悩み、恐れを感じているが、その原因が不明

・切迫した危機感がある

・理由のない恐怖にとらわれる

・いつも泣きださずにはいられない気持ちになる

・気持ちがいつも落ち着かない

・自殺したい誘惑にかられる

・理由もなく暴力をふるいたくなる

・理由もなく他人を傷つけたくなる

・社会に対して復讐がしたくなる

★身体的症状

・時々、目がかすみ、ものが二重に見える

・日光がまぶしい

・午前中や食前に頭がふらついたり、めまい、ふるえがある

・強い立ちくらみや、気の抜けた状態になることがある

・朝のうち、非常に消耗しきった感じがする

・強い疲労感、体の衰弱感がある

・一日のうちで、午前中と夕方、非常に気弱になる

・たくさん食べた後、心身共にもっとも満足感がある

・甘いものやでんぷん質のものを食べた後、気分が弛緩し眠くなる

・昼間、非常に眠くなる

・夜、熟睡できない

・夜中に一度目がさめると眠れなくなる

・眠りは深いが目覚めた時爽快感がない

・寝汗をかく

・朝、目覚めた時、虚脱感に陥る

・アルコール、コーヒー、タバコ、薬などの刺激剤が必要

・甘い菓子類や清涼飲料をとった後、気分がよくなる

・甘い菓子類やコーヒーをとった後、気分が悪くなる

・便秘しがち

・腹部に痛みがある

・便秘と下痢を交互に繰り返す

・乗りもの酔いしやすい

★その他

・食欲が全くない

・時々、激しい食欲が湧く

・オーバーウエイト

・いつも消化不良気味である

・しばしば腹部が張る

・少量の酒ですぐ酔う

・非常に塩分が欲しくなる

・激しい頭痛がある

・時々、左肩から首にかけて、または首の後ろが痛む

・暑さに非常に弱い

・手足がむくむ

・口の中が渇く

・皮膚にトラブルがある

・手足が冷える

・ひどく汗をかく

・興奮すると手に汗をかく

・皮膚が乾いてザラザラしている

・汗をかくのは脇のしたと興奮時の拳だけで他はかかない

・手足の感覚がなくなる感じがする

・唇や指にちりちりした感じがある

・時々、夜中に汗をかいて目が覚めることがある

・アレルギー体質でぜんそく

・時々、心臓の鼓動が速くなる

・時々、体の中でふるえが起こる

・風邪をひきやすい

・感染症にかかりやすい

・関節に痛みがある

・時々、筋肉に痛みがある

・時々、けいれんを起こす

・甘いものや菓子、パイ類が欲しくなる

・水をあまり飲まない

・コーヒーや紅茶を毎日多量に飲む

・アルコール類を毎日飲む

・チェイン・スモーカーである

『キレない子どもを作る食事と食べ方』今村光一著 主婦の友社

 

オーバーウエイトなど、食後3時間を過ぎた頃の症状ではなく常時というものもありますが、どうでしょうか?

 

こういった症状で心のクリニックなどに通われたりされてないでしょうか・・・

 

「便秘や下痢を繰り返す」って、過敏性腸症候群と診断されてないでしょうか・・・

 

わたしは、幸い…重度のPMSや生理痛があったため、精神的な不調はホルモンバランスの崩れからきているのだろうと、漢方やハーブを自分で模索して飲んでおりました。でも、PMSや生理痛がなかったら、心の病気と思ったかもしれません。でも多分、精神科ではなく精神世界にどっぷりはまるか、宗教に走ったかもしれませんが….(笑)

 

では、なぜ低血糖が精神にも影響をするのでしょうか?

 

体は血糖を上げようとして、副腎からアドレナリンというホルモンを分泌させ、肝臓を刺激してグリコーゲンを出させます。アドレナリンは「攻撃ホルモン」ともいわれるホルモンで、人を攻撃的にさせます。
アドレナリンはストレスにさらされた時にも分泌されるホルモンで、強いストレスが長く続くと統合失調症の引き金になるともいわれています。

 

なぜなら、アドレナリンが体内で分解されてできる「アドレナクロム」という物質は、麻薬成分と同じ物質といわれているからです。

 

なるほど・・・桜沢如一氏は「砂糖はアヘンよりも致命的・・・」といわれたわけです。

 

実際、栄養療法統合失調症を治していたカナダの精神医学者エイブラム・ホッファーは、アドレナリン分泌を促す砂糖を禁ずると同時に、ナイアシンを与えて、「アドレナクロム」ができるのを防ぐ治療をおこなっています。

 

さらに重要なことは、糖を分解してエネルギーにする時に消耗するビタミンビタミンB群です。ビタミンB群は神経の活動に関わるので「神経ビタミン」ともいわれています。沢山の糖を摂ることでビタミンB群が欠乏してしまうのです。

 

ビタミンBの欠乏により起こる精神的症状とはどのようなものでしょうか。

B1-神経症状道徳ビタミンともいわれている。B1の欠乏は協調性を低下させ、道徳性を低下させる

B3-うつ、精神疾患

B6-いらいら、記憶力低下

B12-錯乱、記憶力低下

『その食事では悪くなる』大沢博著 三五館

 

残念ながら、現代の食事からビタミンB群を多量に摂取しているとは思えません。だとしたら、お菓子や甘いジュースを摂ることで、容易にビタミンB群の欠乏を招いているのではないでしょうか。

 

現代の医学は、栄養についてはほとんど学ばないと医師自身が話されています。アメリカでは、何か症状が起こったら薬で対処することに異を唱え、こういった栄養欠如からくる病気に着目する医師が増え始め、栄養療法が盛んです。

 

低血糖症は今まで誤診され続けてきていると大沢博氏や今村光一氏、生田哲氏などの著書で警告されてきていました。アメリカで低血糖症について発表してもなかなか医学会から認められなかったそうです。

 

なぜでしょうか?

 

食事療法で治ってしまうため、お金にならないからです。

 

日本でも栄養療法をされている医師がおります。やはりお金にならないのでしょう…そこで出されるサプリメントは高いと聞きます。精神的に病んでいる知人がそこに通っていたことがありますが、高くて続かないと申しておりました。

 

栄養療法をしている病院に行かなくても自らの病は自分で治せるとわたしは思っています。
夫の潰瘍性大腸炎の再燃の時、徹底的に砂糖は摂らなかったです。もちろん、食品添加物も徹底的に排除しました。マクロビでは砂糖は厳禁です。

 

先ほど、

 

低血糖症の症状→体全体のエネルギーショック病

 

と記しましたが、この状態ではどんな疾患も治る道は遠くなると思うのです。身体はこのショック状態に必死に戦っているわけですから。

 

わたしも長年苦しんだPMS、生理痛、偏頭痛は様々なことをしてかなり改善してきたのですが、最後に砂糖と小麦を徹底的に抜いたことで、それらの症状と低血糖症の症状が完治に近い状態になっております。(小麦粉の害についてはこちらです。)

 

わたしは自分で試行錯誤をしてきたので、栄養や健康関連の書籍やサプリメント代などかなりのお金を使ってきましたが、実際改善するために必要なお金はそれほどかかりません。

 

今までお菓子や甘い飲み物、アルコールなどで費やしてきたお金がなくなりますので、返ってお金が残ると思います。ただ、わたしたちは足りてないと思う栄養素をサプリメントで補給し、日々の排毒に薬草茶ハーブを飲んで、腸をコーヒーで洗腸しておりますので、それらのお金がかかっております。

 

でも、まずは砂糖を抜くだけでも、相当の変化がわかるはずです。

次につづきます)

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